売掛債権を活用して資金調達をする方法にファクタリングがあります。一般的には売掛先の債権を譲渡することで資金調達をする方法として知られていますが方式としては3つがあり、実際に利用をする場合にはそれぞれの特徴をよく把握した上で選択をする必要があります。まず、売掛債権担保融資があります。銀行の場合、ファクタリングは売掛金担保融資のことを指し、ここでは売掛債権を担保として融資が行われます。

特徴として売掛債権が担保であるために融資期間は短いことがあり、返済をすることで担保解除となります。メリットは手数料に当たる利息が1~3%程度と低いことがあり、取引履歴が長いなど実績があれば、さらに有利な条件で資金調達をすることができます。一方、難点として時間がかかることがあり、特に新規など取引が全く無い場合には稟議に時間がかかるなど機動力が低いことが最大のデメリットとなります。次に売掛債権売却による方式があります。

この方式は売掛債権そのものを売却することで資金調達を行うことになり、債権の所有権が移ることが担保融資とは大きく異なる点になります。ただし、償還請求権なしの場合には純然たる債権売却になりますが、償還請求権ありの場合には利用企業が売掛金の入金まで責任を負うことになり、ありの場合には売掛金担保融資と同じ性質を持ちます。そのために、償還請求権ありのサービスを提供する業者は貸金業の許可が必要になります。一般的には、売掛債権売却による方式が一括ファクタリングとして利用されており、迅速な資金調達をできることが最大のメリットになります。

売掛金を保証してもらう方式として、保証ファクタリングもあります。この方式は保証料を支払う代わりに売掛金の期日での支払いを保証してもらう内容になり、保証が行われた後に売掛債権の所有権がファクタリング会社に移ることになります。

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